ものづくりといって真っ先に思いつくのは、世界に誇れる技術を持つ機械産業ではないでしょうか。
ものづくり補助金を得るためには、気を付けなくてはならない点があります。
今回は、ものづくり補助金と機械産業についてみていきます。
■革新性と政策へのマッチ
ものづくり補助金は、生産性向上に資する革新的なサービス開発をはじめ、製品の開発や試作品の開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援するものです。
機械産業においては、機械製品をはじめ、試作品開発のための設備投資や、製造プロセスの改善などに役立てることが考えられます。
ものづくり補助金を得るためには、国の政策にマッチすることも大切です。
国の政策はさまざまありますが、たとえば地球温暖化防止やエコ、世界市場への進出や技術革新などが挙げられます。
機械産業においては、地球環境保護や省エネに役立つ革新的技術の開発、国が推進したい産業分野の拡大に貢献することなどが考えられるでしょう。
たとえば、経済産業省は2030年までに、CNF関連産業の市場規模を１兆円に拡大する目標を掲げています。
CNF濃縮加工技術を活用した革新的な製品や、試作品の開発もひとつのテーマです。
■わかりやすさが大切
ものづくり補助金を得るためには、事業計画書をしっかりと書くことが重要です。
現状の課題を明確にし、そのための革新的な解決策を具体的に示すことが必要です。
国の政策に合致するような、機械産業分野での革新的な製品開発などについて説明するには、専門用語が並び、複雑な取り組みほど評価されるような気もします。
しかし、事業計画書の作成にあたっては、専門知識や専門用語を避け、できるだけわかりやすい言葉での記述が求められるので注意しなくてはなりません。
専門性が高く、革新的で新規性の高い技術の場合でも、専門家以外の方もなるほどと思えるように、わかりやすく説明することが大切ですね。
そのためには、平易にかみ砕いて説明することに加えて、機械や試作品の写真や、データなどのグラフや表を用いましょう。
初めて見聞きするものでも想像できるように、事業計画書の内容を工夫することがおすすめです。
■まとめ
機械産業においてものづくり補助金を得るには、国の政策にも合致する、革新的な技術を用いるなどの取り組みが必要です。
一方で、その内容を専門的に難しく書きすぎると、採択されない可能性があります。
誰もがイメージできるようわかりやすい言葉で説明し、写真やグラフ、表なども用いて、事業計画書をまとめるのがポイントです。
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