PEST分析
PEST分析は
- 政治的要因(ポリティクス)
- 経済的要因(エコノミー)
- 社会的要因(ソサエティー)
- 技術的要因(テクノロジー)
が業界や自社にどんな影響を与えるかを検討するフレームワーク・経営分析手法です。
それぞれの英単語の頭文字をとってPEST分析と名付けられました。
それぞれの分野には下記のような出来事・変化が含まれます。
政治的要因
- 法律法改正規制・緩和
- 税制改正増税・減税
- 政治
- 政権交代
- 裁判・最高裁判決
- 政治団体、デモ活動
経済的要因
- 景気動向
- 経済成長率
- 物価・消費動向
- 為替・株価・金利
- 原油価格
社会的要因
- 人口動態・世帯構成
- 少子高齢化
- 流行・世論
- 教育
- 宗教
技術的要因
- インフラ
- IT活用
- イノベーション
- 特許
- 新技術
- 技術開発
これらの要因を検討することはSWOT分析の外部要因を分析することとよく似ています。
PEST分析を行って、自社にとってプラスの要因はSWOT分析の機会に、マイナスの要因はSWOT分析の脅威に振り分けるとより精度の高いSWOT分析を行うことができます。
3C分析
3C分析は
- 顧客(Customer)
- 競合(Competitor)
- 自社(Company)
の頭文字をとって名付けられました。
ターゲット顧客を設定し、顧客ニーズに対し競合他社がどのような製品・商品・サービスを提供しているか、それに対し自社としてはどのような差別化を施した製品・商品・サービスを提供できるか検討していきます。
STP分析
3C分析とよく似たものに、STP分析があります。
STP分析は
- セグメンテーション(Segmentation)
- ターゲット(Targeting)
- ポジショニング(Positioning)
の3つを分析する手法です。
セグメンテーション(セグメント)
セグメンテーションは市場をより細分化して検討することです。
例えば女性向けファッション市場といっても、20代向け/30代向け/40代向け/50代向け/60代~向け
といった具合に細分化することができます。
このように細分化することを「セグメントを切る」と言いますが、セグメントの切り方には様々な分野や範囲範囲があります。
主なものは主なものには下記のようなものがあります。
- 性別
- 年代
- 家族構成
- 住所
- ライフスタイル
- 業種
- 創業年数
- 組織構成
ターゲット
ターゲット顧客とその顧客ニーズについて検討します。
セグメンテーションで顧客についてセグメントを切り(顧客セグメント)、ターゲット顧客を絞ったら、そのターゲット顧客が自社や業界の商品・サービスについてどのようなニーズや不満を持っているか調査します。
ポジショニング
顧客ニーズに対して自社がどのような方向性で商品・サービス等を提供していくか、自社の強みを生かし、競合他社と対比したポジションを検討します。
このように、3C分析とSTP分析は非常によく似ています。
まとめると下記のようになります。
3C分析 | STP分析 | |
顧客 | Customer | Segmentation Targeting |
競合 | Competitor | Positioning |
自社 | Company |
マーケット(顧客ニーズ)に合った商品開発やマーケティングが行えるようになりますので、SWOT分析と併せてご活用ください。
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